第15話 図書館で
やはり、現実は甘くなかった。 審査に通ってゲームアプリが配信されても、反応はまるで芳かんばしくなかった。(ま、最初からうまくいくなんて思ってなかったけど) そう強がってはみたものの、なにも反応がないのはつらかった。 これではフィードバック…
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第14話 契機
シュンはぼーっとしていた。 会議室では、同僚たちが筆記用具を準備したり、隣近所で談笑したりしていたが、シュンは持ってきたタブレット型端末の電源も入れず、ぼんやりと机の前に坐っていた。 集中しなければならないことはわかっていたが、どうにも身…
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第13話 この世界のルール
外で食事をしていると、シュンはたまに違和感を覚えることがあった。 気を抜けば、自分はいつこういう世界から転がり落ちても不思議じゃない。 なぜか、そんなふうに思ってしまう。 こ・う・い・う・世・界・。それは、携帯電話のアプリでだれかと連絡を…
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第12話 ホーム?シック
帰ってきた翌日、シュンは久々に出社したが、一日サボったときと同じように、社員たちは挨拶を返す以外はなにも反応を示さなかった。 ジーンの作った分身は、自分が不在のあいだ、つつがなく仕事をしていたらしい。 タイムカードの記録もきちんと残ってい…
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第11話 シュンの夢
「帰りたい?」 そうメグに訊きかれたのは、力を使う練習をしてから、彼女の出した昼食を食べていたときだった。「帰っていいの?」「あなたがそれを望むなら」「でも、また雨が降りだしたら?」「大丈夫よ。じゅうぶんすぎるくらい一緒に遊んでもらったから…
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第10話 夢とひらめき
熱い。 そう思いながら、シュンは一糸纏わぬ姿のメグに口づけていた。揺れる胸を寄せながら、メグが細くくびれた腰をシュンの昂りに擦りつけ、開いた脚をシュンの腰に回す。 ああ、すごくいい。 心地よい陶とう酔すい感が頭を支配して、なにも考えられな…
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第9話 博愛主義
それからシュンは毎日メグと会って、力の使い方を教えてもらった。メグに会う以外の自由はなかったが、もともと人づき合いは苦手だし、休みの日も部屋に引きこもっていることがほとんどだったので、シュンはたいして気にならなかった。 時間のほとんどは力…
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第8話 信じること
「君はこっちでなにをしてるんだ?」「建物のデザインをしてるの。自分で考えることもあるし、だれかが設計したものをわたしが力を使って具現化することもあるわ。わたしは細かいことに力を使うのが苦手で、大きいものしか作れないから」 そこでメグが両腕を…
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第7話 ピクニック
扉を開けた先には、鮮やかな緑色の芝生が一面に広がっていた。実際にその上を歩かなくても匂いでわかる。人工芝ではなく、すべて天然の芝だ。 シュンたちの立っているすぐ近くには小川が流れていて、向こうには花畑や森が広がっている。ビルや工場の類はど…
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第6話 再会
男がいなくなった部屋の中で、シュンは椅子から立ちあがり(もう拘束は解けていた)、憤慨しながら辺りを歩きまわった。「なんなんだよあいつ。言いたいことだけ言いやがって……なにが自由・平等・博愛だよ。ただの冷血漢だろ」 吐き捨てるように言ったあ…
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第5話 拉致
(……やっぱり最悪だ、この会社) ふらついた足取りで廊下を歩きながら、シュンはそう思った。 なんとか期限には間に合ったものの、出来は最低だった。 プレゼンから帰った社長が全員を集め、クライアントがいたく喜んでいたことを報告していたが、シュン…
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第4話 シュンの職場
次の日、シュンは珍しく一度目のアラームで起床し、業務開始時刻までに余裕をもって出社した。 自分以外はだれも乗っていないエレベーターの中で、シュンは首にかけた社員証を手にとり、そこに映った自分の姿に思わず苦笑した。(……相変わらず、嫌そうな顔…
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