第20話 デートしてみる(2)
シュンたちが歩いている大通りは、駅に向かう人間たちで混雑していた。 歩道の右側には等間隔で街路樹が並び、左側には高層ビルが並んでいる。 メグは歩きながら、興味深げに周囲を観察していた。「人がいっぱい。今日はお祭りでもあるの? いろいろ配っ…
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第19話 デートしてみる(1)
「それが好きなの?」「うん」 ケースからディスクを出して、再生機にセットしながらシュンは頷いた。円盤は高いから極力買わないようにしているが、これは働きはじめてからすぐに買ったのだ。「瞬はどうして映画が好きなの?」「好きというか……母さんが家…
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第18話 フライング
それからというもの、シュンの読書量は一気に増えた。 特に関心を持ったのは、歴史学や社会学だった。それでシュンは、この社会を息苦しいと感じているのが自分だけではなかったのだとわかって安心した。この国のシステムにはいろいろな問題や欠陥があって…
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第17話 葛藤(2)
そこには、昨日会った男が立っていた。服は違うが、またしても着古した服で、靴は前と同じだった。「身の丈に合うところから始めたね、青年。感心感心」 シュンは胡乱げに微笑んでいる男を見つめた。(……何者なんだよ、この人) 服はくたびれているが、…
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第16話 葛藤(1)
シュンは夢の中で、自分が作ったゲームのキャラクターになっていた。 (やめてくれ。俺はだれとも一緒にいる気はないんだ) そう叫びたいのに、かまってくるプレイヤーには届かない。 どんなに手懐けようとしても無駄だ。 だって俺は、 シュンははっと…
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第15話 図書館で
やはり、現実は甘くなかった。 審査に通ってゲームアプリが配信されても、反応はまるで芳かんばしくなかった。(ま、最初からうまくいくなんて思ってなかったけど) そう強がってはみたものの、なにも反応がないのはつらかった。 これではフィードバック…
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第14話 契機
シュンはぼーっとしていた。 会議室では、同僚たちが筆記用具を準備したり、隣近所で談笑したりしていたが、シュンは持ってきたタブレット型端末の電源も入れず、ぼんやりと机の前に坐っていた。 集中しなければならないことはわかっていたが、どうにも身…
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第13話 この世界のルール
外で食事をしていると、シュンはたまに違和感を覚えることがあった。 気を抜けば、自分はいつこういう世界から転がり落ちても不思議じゃない。 なぜか、そんなふうに思ってしまう。 こ・う・い・う・世・界・。それは、携帯電話のアプリでだれかと連絡を…
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第12話 ホーム?シック
帰ってきた翌日、シュンは久々に出社したが、一日サボったときと同じように、社員たちは挨拶を返す以外はなにも反応を示さなかった。 ジーンの作った分身は、自分が不在のあいだ、つつがなく仕事をしていたらしい。 タイムカードの記録もきちんと残ってい…
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第11話 シュンの夢
「帰りたい?」 そうメグに訊きかれたのは、力を使う練習をしてから、彼女の出した昼食を食べていたときだった。「帰っていいの?」「あなたがそれを望むなら」「でも、また雨が降りだしたら?」「大丈夫よ。じゅうぶんすぎるくらい一緒に遊んでもらったから…
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第10話 夢とひらめき
熱い。 そう思いながら、シュンは一糸纏わぬ姿のメグに口づけていた。揺れる胸を寄せながら、メグが細くくびれた腰をシュンの昂りに擦りつけ、開いた脚をシュンの腰に回す。 ああ、すごくいい。 心地よい陶とう酔すい感が頭を支配して、なにも考えられな…
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第9話 博愛主義
それからシュンは毎日メグと会って、力の使い方を教えてもらった。メグに会う以外の自由はなかったが、もともと人づき合いは苦手だし、休みの日も部屋に引きこもっていることがほとんどだったので、シュンはたいして気にならなかった。 時間のほとんどは力…
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